無酸素銅
2024年8月14日
C1020は、一般に”無酸素銅”と言われる純度の高い銅材料の一種で、純度は実に99.96%以上になります。
C1020の歴史は比較的浅く、1930年代にそれまでの真空溶解法に代わり、電気炉において純銅溶湯中の酸素をCOで還元するという量産技術が開発されました。酸素含有量が無視できるレベルなので、この水素脆化と呼ばれる現象が起きず、高温環境下でも扱うことができます。
また、純度が上がると銅の長所である導電性・熱伝導性がさらに高まるものの、純度の低い銅に比べ強度は劣ります。