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タフピッチ銅
2024年8月14日

タフピッチ銅(C1100)は、非常に純度の高い「純銅」と呼ばれる銅の一種です。純度が高いため、銅本来の加工性や耐食性などの特性に優れています。純銅のなかでは最も流通しており、入手しやすい素材です。使用用途としては、非常に高い誘電率を保有するため、電気を通すことを目的とした場面でよく使われます。例として、ブスバーなどに使われています。

純度99.9%程度の純銅で微量(200~500ppm程度)の酸素を含みます。電気導電率、熱伝導率は無酸素銅と同等です。しかし、他の純銅に比べて酸素が含まれているため、加工を施すことで光沢が失われたり、塑性加工性が低下する恐れがあります。

また、600℃以上の熱で加熱すると水素脆化を起こしてしまうこともデメリットの一つです。これは、成分としてごくわずかに酸素を含有していて、その酸素は酸化銅(CuO₂)として存在しています。温度が約600℃以上になると、この酸化銅が水素と反応して水蒸気となり、内部に空洞を生じるほか、強度を低下(脆化)させてしまうことです。

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