亜鉛
2024年3月6日
亜鉛合金は古くから用いられる合金の一つで、高い鋳造性や良好な機械的性質をもっており、アルミ合金に次ぐ使用量のある材料です。
JIS規格ではダイカスト用の亜鉛合金記号としてZDC1、ZDC2の二種が規定されています。また、市場では精密鋳造型用のZASという材料が広く出回っており、ファスナー、ドアロック・シートベルト器具、鍵やドアノブ向け等に使われます。
加工性もよく、鉄型より安価で製作できるが、反面、軟らかいので耐久性の面では劣り大ロット生産には向きません。また、熔接性が悪い為、意匠面にピンホールができやすく、鉛合金の比重は6.6~6.7前後です。玩具、おもちゃなどに使われる場合は、光沢のあるめっきとあわせて見栄えもいかにも想像上の「合金」のような外観を出すことができます。